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STEP(第197号)

山村達郎氏邸駐車場裏(横浜市泉区)フォレストベンチ工法工事現場見学会の報告
自給シニア会 代表 不動産鑑定士 戸村澄夫

 

平成29年7月18日(火)東京方面から、栗原理事、公文様、戸村の3人が戸塚駅で大島技工の大島社長に車で迎えられて横浜市泉区和泉にある工事現場に到着しました。場所は、地下鉄ブルーラインの下飯田駅から徒歩5分という好立地に位置する所です。しばらくして、逗子ご出身の近藤大輔県会議員方5名が車で来られて約10名で見学会が開催されました。

 

フォレストベンチ工法の理論的な説明は栗原理事から、そして工事現場の説明については、大島社長よりそれぞれ詳しい説明がありました。

 

近藤県議は、工事現場を見るなり開口一番、「“百聞は一見にしかず”これはみんなに見せなくてはいかん」と第一声を発せられました。急傾斜地の危険な崖が段々の安定的な斜面に造成されつつある光景を観たからです。

施主の山村様は、裏山の崖から土砂が駐車場に流れ込んだことから、何とか安心できる復旧の工事方法はないものかといろいろと研究され、フォレストベンチ工法が優れた工法であることを突き止められて今回の発注となったものです。

 

工事着手前のえぐられたような赤土の危険な崖が、段々に仕切られて垂直面には、水だけが排出されるようにネットが張られ、その表面を間伐材で化粧されて安定的な様相を見せていることに山村様は安堵しておられる旨大島社長から報告を受けました。山村様は、当日は、ご出張のため不在で、直接お目にかかることはできませんでしたが、ご安心のご様子は目に見えるようです。

上は、近藤県議が、梯子に上って工事現場の写真を携帯のカメラに収めておられる様子です。

 

近藤県議は何事にも積極的です。概算工事費の見積もりを栗原理事から聞かれて予想外に安くできることに驚かれたご様子でした。

 

一通り現場を見た後、栗原理事や大島社長から説明を受けられると、その状況を県の関係者に伝えるのだと言って携帯電話をかけ続けておられました。いろいろな案件を抱えられたお忙しい方ですから、これと思ったことをその場で関係者につないで処理をしないとさばききれないご様子でした。この光景を見て、私はフォレストベンチ工法も100万の味方を得た思いを強くしました。「物を頼む場合は、忙しい人に頼むに限る」とよく言われます。忙しい人はことを必ず成し遂げるから忙しいのだ。また、頼りになるから多くの人から頼まれるからますます忙しくなるのだと。

 

見学会が済んで丁度お昼の時間になりましたので、近くのファミリーレストランで一緒に食事をされたときも注文の食事が来るまでの間、県の関係者への連絡は続き、途切れることはありませんでした。連絡が済んで席に戻られると、栗原理事から手渡された資料(政治評論家・森田実氏の建設放談、「熊谷市の栗原光二博士邸を訪ねる」の記事の載った建設工業新聞等)に目を通されるなど極めて強い関心を示しておられました。

 

このように精力的に取り組んでくれる近藤県議を迎えることが出来た今回の工事現場見学会は大成功だったと思います。

 

今回の見学会には、自給シニア会のメンバーは、個人会員の公文様、逗子から合流された個人会員の石川様、大島技工社長と私の4名でした。私達シニア会としては、フォレストベンチ工法にご理解を示してご採用いただいたユーザー会のみなさんの生の声をお聞きしてこれを各人が持つ豊かな人脈を通じて周囲に広めてゆきたい思いを強くした次第です。

 

 

全天候フォレストベンチ工法の工事現場を視察して
個人会員 白鳥悦子

 

2017年7月の暑い夏の日、予てから聞き及んでいたフォレストベンチの工事状況を実際に見学できる!という事で逗子より数人の仲間と興味を持たれる近藤県会議員との5名で出かけました。現地では工法開発者の栗原光二先生みずからの御説明を頂く事が出来ました。

御案内頂いた現場は横浜市泉区の境川流域の海岸段丘地形の一部です。段丘全体の高低差は凡そ10m程度あり、そのうちの本工事部分は既存擁壁天端から概ね高低差7m、全長35m程の範囲で行われていました。

 

例えば、両左右の緑地と連続させた里地里山の景観の保全をさせるとか、もう少し人の手を加えた棚田的農耕地としての利活用など等、この斜面の復活が楽しみに思い描かれます。地層はローム台地と思われ、隆起などにより生じた段丘で、表層が約5m以上の火山灰質粘性土からなる地盤のようですが、粘りの無い比較的軟弱な土壌のように見受けられました。

 

工事全体の印象は鉄筋コンクリート造の擁壁より簡素に見えるのは、型枠部分が無い事による関連機材がなく、また、間伐材の擁壁表面仕上げはコンクリート擁壁で感じる威圧感や太陽光線の照返しによる眩しさ感もなく、真に馴染みの良いものでした。

私達が住む逗子市は神奈川県三浦半島の入口に位置しており、古都鎌倉市と御用邸のある葉山に挟まれています。

 

西側は相模湾に面した逗子海岸で、古くより海水浴客で賑わい、三方は丘陵地で囲まれています。西側鎌倉寄りには披露山・大崎自然環境保全地域が広がり、また北東方向には神武寺自然環境保全地域が連なる緑豊かなまちです。

 

しかし高度成長期の昭和40年代頃には丘陵地のいたる所で大規模住宅地開発が行われ、山頂部が削られてきました。またここ数十年来は、個人所有する丘陵斜面地が持ち主の高齢化・相続問題などで手付かずに放置されたままであったり、法や条例などをくぐり抜けた乱開発による違法伐採等が絶え間ない状況になっています。

 

こうした荒廃する斜面緑地のままでは、最近頻発する豪雨や激震災害に見舞われた場合、周辺住宅地へ及ぼす被害は甚大なものになる恐れを抱いています。

 

この様な地理的マイナス要素をカバーできる方法はないかと以前より探していたところ、同じ「ほととぎす隊」のメンバーである石川禎祐さんから「全天候フォレストベンチ工法」をご紹介されました。すぐさま興味を持ち、石川さんを通じて工法開発者の栗原光二先生にお目に掛る事が出来て、工事現場を見学させて頂くに至りました。

 

我がまちの荒廃した斜面緑地を「全天候フォレストベンチ工法」でみられる緑地帯の再生を目指し、一層の努力をしなくてはと思うばかりです。

 

追記:私が所属する「ほととぎす隊」は“まちづくり”を市民主体で活動する団体です。

そもそもは「逗子市まちづくり基本計画素案」を作成した有志たちで、基本計画の議決後には実効性の検証と実施計画には市民自らが実践する事を主旨とした団体です。

 

 

和歌山県の施工現場における施工2年度の経過報告
法人会員 中林建設株式会社 土木部工事課長 永山裕元

 

平成27年度 和歌山県内において、大規模な全天候フォレストベンチ工法による斜面補強工事を3箇所で実施。現状の経過について観察した結果を基に考察を述べる。

 

1.和歌山岬道路 大谷南地区北改良工事

 

和歌山岬道路(第二阪和国道)は、大阪府阪南市自然田から和歌山県和歌山市元寺町間20.6kmを結ぶ幹線道路で、現道の国道26号の慢性的な渋滞緩和と都市機能向上を主な目的とした道路である。今回対象となった和歌山県区域の平井ランプ部では、各所に古墳が点在する史跡の多い地区であり、古墳への影響が最小限となる工法の選定が課題となっていた。また逆巻き工法での施工が必要な条件下のもと、最もコスト的にも優れた当工法が当地の切土斜面の補強対策として採用されたものである。

 

(工事概要) 発注者 :国土交通省近畿地方整備局 浪速国道事務所

施工延長:86m、施工面積:646㎡、仕上り勾配:1:0.5

施工段数:12段、施工高さ:15m、逆巻き施工

 

(施工前)

写真1-1 施工前全景 写真1-2 パイロット盛土完了

急斜面頂部付近に古墳が埋設されているため、急勾配と逆巻きに対応が可能な工法選定が必須条件となっていた。またパイロット盛土により重機の作業スペースを確保した。

 

(施工直後)

軟弱な粘性土を互層に含む複雑な地層の条件下のもと、仕上り勾配が5分の急斜面を造成する非常な困難な工事であったが、完成直後には防腐剤を塗布した間伐材が彩りが美しい壁面を造りだしていた。

 

(現在の状況)

施工後から2年半が経過。発注者の意向により植樹は施されていないため、当工法の最大の魅力である『森の再生』という現状には程遠いが、急峻な斜面をしっかりと安定に導いていることが見え易い状況である。また木質な景観が歴史ある古墳群の景観を損なわずにいることも、当施工の最大のポイントといえる。

周囲は竹林のため、種子の飛散による森の再生はあまり期待できず、『森の再生』にはもう少し長い期間を要すると予想される。また道路に面した個所であるため、間伐材には防腐処理を施し長寿命化を試みてはいるものの、腐食した場合は車道からどうしても目立ってしまう状況にある。その際には発注者にメンテナンスを提案したい。

編集部註: この原稿の続き「紀北西道路 根来地区改良工事・根来地区南改良工事」は次号に掲載致します

 

現場だより(平成29年9・10月)
横浜市泉区で初の”自給シニア会”の成果

◆戸村澄夫氏が代表を務められる“自給シニア会”の成果が横浜市泉区の正法寺参道の修景工事において実現しました。

 

◆今年の総会にて戸村代表が発足を表明された直後の“自給シニア会”による第一号の誕生ですので、次回号にて写真を紹介したいと思います。

 

◆本件は、巻頭文等で紹介のあった泉在住の山村様からご自身が親しくされている正法寺のご住職へのご紹介とお勧めを頂いて実現したものです。

 

◆正法寺は街中の古寺であり、山村様が解体と改築を請負っておられるご縁で、参道の修景に至ったものです。

 

◆移転の評判は極めて良好であり、同じ宗派のお寺に紹介して広めたいとの意向をしめされているようである。

 

◆タウンニュース誌でも、山村邸の木造斜面が紹介されているが、コンクリートから開放されて自然を感じられるようになれば幸いである。

 

 

 

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