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STEP(HTML版)

STEP(第190号)

究極のエコカー作り:重量ゼロへの挑戦
フォレストベンチ研究会 会長 村沢義久

いきなり車椅子に乗っている写真をお見せしますが、老け込んだわけではありません。これは、私が最近力を入れているビジネスの一環で、今日のテーマにも関係するものです。

フォレストベンチは、広い意味で環境改善を目指す技術と言えます。山の多い日本の斜面を保護し、森を守り、景観も良くしています。私の環境活動は太陽光発電が中心ですが、電気自動車(EV)の開発も推進しています。日本のCO2排出量の約15%程度を車が占めます。これをEV化すると走行中の排出はゼロになるが、火力発電所からCO2が出てしまう。だから、できるだけ太陽光発電を増やそう、という考え方です。

 

しかし、電動化だけでは不足です。車のエネルギー消費は重量に比例します。同じEVでも日産「リーフ」は重量約1500kg、対する「軽」クラスの三菱「i-MiEV」なら1100kgなので、エネルギーの使用量は30%下がります。しかし、それでも体重70kgの人間(私の場合)を運ぶのに1トンの車を使う。大変な無駄です。軽より小さい車。それがミニカーです。トヨタ車体の「コムス」は重量410kgで、近距離の配送などに使われています。残念ながら、一人乗りなので、使い勝手が悪いのが難点です。

 

これ以上軽くするためには発想の転換が必要です。私のグループ企業であるオズコーポレーション(横浜市)では、電動車椅子の活用を研究中です。「車椅子って、障害者や高齢者用でしょう」と思うかも知れませんが、実は、健常者が乗っても良いのです。

 

冒頭の写真は、あるベンチャー企業が作った「WHILL」という製品。何と、4輪駆動で、砂利道も坂道もぐんぐん走れるという優れもので重量は116kg。最高時速6km以下なので「乗り物」ではなく、歩行者扱いになり、歩道を走ることになります。しかし、これでは、遅すぎて、車の代役にはなれません。

 

そこで、オズコーポレーションでは、この車の馬力をアップし時速40kmで車道を走らせる研究をしています。目的地に着いたら、速度が6kmしか出ないように設定を切り替え、普通の電動車椅子として歩道を通行し、ビルや家屋の中まで入っていきます。これを合法的にやろうというのです。

電動車椅子より、もっと軽くできないか。答えはセグウェイ。重量50kg前後ですが、問題は、公道を走る場合には、事前に届け出を行い、かつ、誘導員を配置する必要があることです。これを街乗りに使えるようにするためには、法律の改正が必要です。私が気に入っているのは小型化してハンドルをなくしたタイプです。

 

では、究極の最軽量乗り物はどんなものでしょうか。もう一つの村沢ファミリー企業であるココア・モーターズ(渋谷)では、ノートブックサイズのEVを開発中です。タニタの体重計の底に車輪がついていて、そのまま走っていく、というイメージです。写真は、中国製で約5kgですが、我々は2kg以下を狙っています。これで、1トンもあった車が2kgまで軽くなります。これで、街中を自由に走れるようにし、普通の車をなくしてしまえば、CO2も交通事故も随分減るはずです。

 

どうですか。皆さんの知らないところでこんな研究が行われているのです。大企業にはこういう発想は無理。主役は我々ベンチャーです。

 

フォレストベンチ研究会の今後について
フォレストベンチ研究会 事務局長 大台哲夫

 

会員のみなさま、いつもフォレストベンチ研究会をご支援いただき、誠にありがとうございます。お陰様をもちまして、去る6月29日には第17回定時総会を無事開催することができました。お忙しいところご出席いただいたみなさま、また講話や現場報告をしていただいたみなさま、本当にありがとうございました。会報の紙面をお借りして、総会に参加できなかった会員の方のためにも、総会の内容をご報告させていただきます。

まず、前年度実施した研究会の活動内容の一部をご紹介します。

  1. 第1回ウッドデザイン賞の受賞
  2. STEPでも何度かご紹介させていただきましたが、フォレストセイバー研究所の林様のご協力を得て、第1回ウッドデザイン賞を受賞しました。その中で、東京都日野市で施工した竹を表面被覆に用いた全天候フォレストベンチ工法が紹介されました。

 

 

  1. 全国災害ボランティア議員連盟研修会に参加

日野市議会議員の峯岸先生、当研究会の工法開発者である栗原理事(㈱国土再生研究所)のご協力により、全国災害ボランティア議員連盟の第1回関東ブロック研修会において、同じく東京都日野市の施工現場を視察していただきました。

舌の写真は施工現場で議員連盟の方々に説明する栗原理事(右端から二人目、右端は峯岸先生)

 

  • 工法展示・パンフレット配布

当研究会の中村理事(中林建設㈱)のご協力により、国土交通省関東地方整備局関東技術事務所の建設技術展示館に出展し、見学にきてくれた日本大学の学生のみなさまに、全天候フォレストベンチ工法を紹介しました。

  1. ホームページのリニューアル

長らく更新されていなかった当研究会のホームページをリニューアルしました。現時点で、まだ工事中のページもありますが、事務局でほぼ全てを作成・更新することで、コスト削減に取り組みました。

以上、ご紹介した事業活動は、理事や会員のみなさまが主体となった活動がほとんどで、その費用もほとんどをご負担していただき、フォレストベンチ研究会として実際に活動できたことは、ホームページのリニューアルくらいでした。私が事務局をお預かりして丸一年。何をすればいいのか考えさせていただく一年となり、研究会として何ができたのかと問われると、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

そこで、フォレストベンチ研究会の今後について、私が一年間考えて得た結論を今年度の事業計画に反映させ、総会でみなさまに審議していただきました。今年度の活動テーマは『フォレストベンチ研究会として独立した情報発信と交流の確立』、それを実現させる事業計画は2つです。

  • 情報・広報関連事業

今までは、予算規模に見合った事業計画がなされていませんでした。一年間、事務局でお金の流れを管理させていただき、痛感したことです。みなさまからいただいた会費は、その過半が会報の発行に使われ、広報活動さえできない状態でした。そこでまず、これを改めるために会報「STEP」の発行を隔月にさせていただきます。

また、前年度リニューアルしたホームページを引き続き充実させ、全天候フォレストベンチ工法の知名度を高めます。

  • 交流・研修関連事業

会報の発行回数を減らして捻出した予算を、技術発表会や展示会などへの参加費用に充て、工法PRをするとともに、各関係団体と交流する機会を作ります。それとともに、国や地方公共団体など工事の発注機関への営業活動を行います。

この2つだけです。2つだけですが、これが今のフォレストベンチ研究会ができる最大のことだと考え、総会で審議していただき、ご承認をいただきました。

 

フォレストベンチ研究会の活動は、会員のみなさまの会費で成り立っています。この会費は、緑の斜面、森の再生を望むみなさまの思いがつまった寄附だと思います。この思いを大切にして、次代を担う子どもたちのために、美しい日本をつくる活動を続けていきたいと考えています。

 

減塩する?しない?
ユーザー会員 群馬県高崎市在住 小松かおり

 

もちキビの苗を定植して1ヶ月。順調に成長しています。雑草対策として、畝間は管理機を使って土を耕しました。今はもちアワの定植中です。

梅雨入りして涼しい日の合間に、うだるような暑さの日があります。熱中症に気をつけたいですね。夏になると、熱中症で救急搬送されるというニュースが絶えません。ここ数年、夏の気温が非常に高いことも原因の一つだと思うのですが、それだけでしょうか。

 

厚生労働相が生活習慣病予防のために塩の摂取量を抑えましょうと啓蒙しています。私は減塩を推進するとある組織の活動に関わっていますが、その活動の中で聞こえてくるのは、国民一人あたりの塩分摂取量は年々減少しているという成果と、生活習慣病が原因の死亡者は依然として右肩上がりで上がり続けているという問題です。矛盾していると思えてなりません。

 

私は雑穀料理と出会う更に数年前、塩の大切さを説く本と出会いました。塩のことはほんの数ページ書かれているだけでしたが、とにかくすぐに塩を換えよう!と思わせる内容でした(残念ながらその本は手元にないので、その内容を紹介することはできません。船井幸雄氏の著作です)。続いて出会った、雑穀料理の師である大谷ゆみこ氏も調味料の大切さを説きました。塩はもとより、醤油、味噌、酒も、材料や製法でその作用が全く違ってくるのです。醤油や味噌は1年以上の年月をかけて作る発酵食品ですが、中には薬品を使って早く完成させた商品もあります。スーパーに並んでいる安価な商品はほとんどがこれです。今は発酵食品ブームですが、これらの調味料が発酵食品としての力は持つのか疑問です。

 

減塩を推進する声がある一方で(主に公の機関であるように思います)、極端な減塩を疑問視する声もあります。そもそも塩の摂取量と病との因果関係があいまいであるという声、塩分不足が認知症やボケの原因だという声、近年の熱中症患者の増加は減塩が原因だという声。減塩が進んでいるのに生活習慣病が減っていないという報告を聞き流すこはできませんでした。

 

また、国は1日3食を進めていますが、1日1食を公言している医師やタレントもいます。彼らは若々しく健康そうです。驚いたことに、全く食事を摂らないという人もこの世の中には少なからずいるようなのです。最近、不食実践者秋山佳胤氏の著作を読みました。和たちは“食べても食べなくてもいい”のだそうです。実に面白い内容でした。内容は人の在り方にまで及んでいます。善悪二元論で判断したり裁いたりするから苦しいのだと再三おっしゃっています。心に響きました。

 

食べないで元気で活躍している人がいるのです。何を食べるかなどはどうでも良いのかなと思わなくもありません。けれども、食べたものが体や心に作用するらしい事も感じています。私自身は1日2食。不食実践者秋山さんの著作を読んでからはおかわりを控えてみています。すぐにお腹が空きます。空腹の時間が長くなって、体が軽く感じられるようになりました。

 

巷はいろいろな情報に溢れています。一つの情報に偏ることなく、気になる情報には耳を傾けます。何を信じ何を取り入れるのかは自分で決めます。国や誰かのいいなりでなく自分の意志で。結果は自分で引き受けます。国や誰かのせいでなく自分の責任で。私の大切な体です。

定植後一か月のもちキビ畑。遠景はまるで草原です。

 

 

 

現場だより(平成28年7月)

 

◆工事の前触れのお報せです。3年前になりますが、伊豆大島は平成25年10月26日台風26号で甚大な土砂災害を受けました。その復興策として本研究会は、フォレストベンチ工法を用いて、被災前よりも観光資源を安全に保ち、寧ろ観光機能を拡張する案を盛り込む提案を続けて参りました。

 

◆被災直後は、何れの地域も身動きが取れず、つい対応が遅れてしまいます。伊豆大島の場合も旧来の会社に先を越され、新しい提案は霞んでおりましたが、ある請負会社からは。フォレストベンチ工法に切り替えたいとする要請があり、救済に乗り出す動きもありました。三原山の溶岩層へ1m程の鋼杭を打ち込む工事が主体になっていたのです。

 

◆それと並行して、別の本庁部署が、フォレストベンチ工法を採用したいと、森林部門のコンサルタントを通して図面作成の指導を依頼してきました。現地担当部署は大島支庁です。伊豆大島の中心部である元町地区に対し、島の真裏に位置する「泉津」地区に採用しようというものです。

 

◆他の幾つかの工法と比較して、優劣を評価するモデル工事(品評会)と云った意味合いを含んでいるとのことです。住宅の近くであれば、緑化や庭の機能がアピールできるのにと、残念な気持ちも半々です。

 

◆大島支庁からの依頼は、施工と見積りの出来る熟練会社を3社選出し、紹介して欲しいというものでした。コンサルタント会社には歩掛を伝えてあるのですが、経験の無いフォレストベンチ工法に関しては、発注者として慎重を期して居られるのでしょう。

 

◆伊豆大島に限らず、ジオハザードからの復興は何れも遅れ気味なので、都知事選の影響を受けずに、速やかな発注がなされることを願う次第です。

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