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STEP(HTML版)

STEP(第183号)

全国災害ボランティア議員連盟の研修会でフォレストベンチ工法を学ぶ
個人会員 東京都日野市 市議会議員 峯岸弘行

去る11月9日に、私が事務局を務めている全国災害ボランティア議員連盟(以下、災ボ連)関東ブロックの研修会が開催され、国会議員1名、県議会議員1名、区議会議員2名、市議会議員15名、町議会議員1名、フォレストベンチ研究会関係者4名の24名が参加されました。
日野市新町での透水擁壁式フォレストベンチ工法による施工現場の視察会の後、先月オープンしたばかりの多摩市産業連携支援センターPlanT(プラント)にて、産業振興課職員からPlanTの施設説明をしていただきました。
次に関東ブロック連絡責任者の私から、開会挨拶と長島忠美会長(復興副大臣)からのメッセージ(下記参照)の朗読、栗原博士による講話、DVD上映、質疑応答、最後に、2年前に豪雨土砂崩れ災害のあった伊豆大島の佐藤勝人町議から、被災当時と現在の状況について報告をいただきました。

会場となった多摩市産業支援センター

★佐藤大島町議からのレポート
この間の大島に対する全国からの支援への感謝。土砂崩れ災害があった日は町長も副町長も出張で不在。気象庁からの避難勧告等の情報は職員不在の役場のFAXに。その後の選挙で町長が変わった。全島民宅には防災用の端末が貸与されていたが避難勧告も避難指示も出されなかった。→ヒューマンエラー。
未だに行方不明の方の捜索が続いている。時々、骨が見つかる。大切な漁場だった元町漁港とそれに隣接する海水浴場の瓦礫の撤去は終わっていない。200名の漁業関係者の被災は続いている。観光の目玉の三原山山頂に続く車道は未だに工事が終わらず通行止めの状態。大島町の予算は限られており、都の予算事業に頼らざるをえない。復興住宅は完成した。一番の産業である観光に対する支援に、今後ともご協力を。

その後、参加者と講師の栗原博士との質疑応答
★最大傾斜度何度までフォレストベンチ工法が施工できるか?→60度程度まで。
★土や砂も通さないマットは粘土はどうか?→通さない
★現場を見て、フォレストベンチ工法ではなく、コンクリートの施工だといくらでできるか、概算で出せるのか?→出せる。
まとめ
最後には、景観を守るだけではなく、人の命も守るこのフォレストベンチ工法の普及に尽力していこうと全員の意見がまとまった。

日野市の現場で栗原博士(右から二人目)の説明を聞く 全国災害ボランティア議員連盟関東ブロックの参加者の皆様

既成のコンクリート業界や自分の師匠筋の工法に執着する大学や研究機関の理解や支持を得ることは難しいが、我々、地方議員が各自治体の関係課につなげて、大きな重機が入れない急斜面地の景観を守るため等の防災工事等にフォレストベンチ工法を活用されるように提案することに決まり解散した。
最後に、栗原博士から、現在、伊豆大島の土砂崩れ現場の防災工事にフォレストベンチ工法が検討されていると報告があった。
今回の研修会1ヶ月半前に私が左足の小指を骨折し、2日前まで車椅子状態でしたが、2日前にギブスも取れ、なんとか事務局を全うでき、ほっとしています。
私を心配して、半日、秘書役を引き受けてくれた妻に心から感謝です。講師の栗原光二先生、設計を担当された伊藤弘志先生に心から感謝申し上げるとともに、今後も、土砂災害から命を守るフォレストベンチ工法の普及に努めて行くことを誓いたいと思います。

多摩市産業連携支援センターPlanT(プラント)内での栗原博士を囲む研修会の様子

 

常日頃より「全国災害ボランティア議員連盟」の活動に際しましては、ご理解ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
日本は今や地震大国であることに加え、地球温暖化の影響を受け、毎年のように大災害に見舞われております。日本国内の各地域を代表する議員が、互いに結束し災害に備える組織は、これからますます増大が予測される災害に対し、大変心強い存在であります。
本日は政務ご多忙中にも拘わらず皆様にお集まり頂き、同議員連盟関東ブロック第1回研修会が開催されることとなりました。今回のテーマとなる「フォレストベンチ工法」は、11年前の中越地震で壊滅的な打撃を受けた、私のふる里「山古志」の復興にも採用され、豊かな自然の景観を壊すことなく災害から人々の命と暮らしを守ることのできる画期的工法だと思います。
今年9月の台風18号では、常総市を中心に未曾有の集中豪雨に見舞われ、河川の堤防決壊により、広域に亘って甚大な被害をもたらしました。コンクリートやブロック等の人工的な擁壁は、風化により耐久性が損なわれていきます。これからの防災を考えるにあたっては、「自然災害は自然で守る」という意識転換も必要となってくるのではないでしょうか。
地域の代表である皆様は、地域を守るという責務を担っております。今回のように防災という観点から皆様が研修を重ねられ、防災に対する知識と意識がより一層充実し向上されることを期待して、栄えある第1回研修会への激励の挨拶とさせて頂きます。

第1回ウッドデザイン賞2015 応募顛末記(その2)
個人会員 フォレストセイバー研究所 総代表 林 哲久

『竹は該当しません。』・・・ウッドデザイン賞事務局からのお断りの返答でした。(ガァーン!!)しかし、よくよく考えた末の切り札はやはり『日野フォレストベンチ』でした。その事について概略を記述します。★木を使ったフォレストベンチの最新事例として『日野』がある。日野ならば間伐材と竹の両方を使っている。更に、透水擁壁と 『三拍子』揃っており、『防災土木工事』としての施工実績の典型として披露できる。
★竹は千葉県君津市から搬出した。地区では『超厄介者視』されているが、竹がお金になるというので地元民の有効活用ならびに地域活性化そのものである、と捉えて、『応募動機』の目玉とした。
★君津市大鷲地区の竹が、東京都日野市の斜面崩壊防止工事に使われかつ収入になったことは正に地区の誇りであるとの評価がなされて、この事例を地区で開催された「里山フォーラムイベント」で講演発表をするチャンスまで戴いた。これは、フォレストベンチのPRであり、販売促進にも繋がったので、この一連のストーリーを応募・申請の中に組み込んだ。
◎間伐材と竹が共存し、透水擁壁も配して防災・景観・竹問題解消までを見据え、更には地域雇用並び創生及び一億総活躍社会実現への糸口(竹扱いも含め、シルバー人材はじめ社会的弱者も関われる工法であること)・・・』等のキーワードを並べて申請の作戦を練りました。
◎危険な斜面にコンクリートを吹きつけて覆うとか、コンクリートの壁=言うならば『重量物』を設置して斜面崩壊を防止するという工法とは全く異なり、斜面を階段状にし、生み出される平地の効用に拠る安定及び植栽に因る『根張り』で更なる安定強固化を図りながら緑化までを見据えて自然景観の創出を果たすという全天候フォレストベンチ工法を前面に押し出してアピールすることにしました。更に、以降のことをダメ押し的に訴えました。
コンリート工法ではなく『間伐材や竹を使用し、創出平地は、植栽・コテージ設置・園芸用途etc多彩に有効利用できる状況をデザインする』ことを「ウッディ景観」と表現したのでした。それはフォレストベンチ工法の存在を知らしめる為だけでも意義があるし、また著名な審査員に知己を得るキッカケにもなる、と奮起して応募の実務に取り掛かりました。奮闘の状況は前号のとおりです。
●二次審査通過つまり『入賞を果たしたこと』は(今でも)奇跡だと思っています。何故なら一次審査・二次審査作品のリストを見回して見た時、『竹の単語も土木の言葉』も皆無です。選出理由は全く不明のままでしたが、受賞者として参加した関係者間の交流会での一コマ==審査委員長から直接に放たれた言葉を披露する形でこの項を閉じます。→合同会社ベルリン・林の名刺の裏面を一目見て即座に、『フォレストベンチは注目していました。地域に拡大する要素を持っていると思っています!!』と。筆者の思いを短いフレーズに凝縮して表現できる方なんだなぁと、改めて感心したのでした。

◎今年はウッドデザイン賞を受賞したこともあって例年以上に気合を入れ、3日間の会期中は毎日・終日会場に通いました。『プロダクツとしての竹』に対する関心の高さを再認識しました。ウッドデザイン群の中ではむしろ竹が際立った存在でした。しかも、『腐りにくい、強靭化竹の開発』に関して高い注目があることを実感できたことは大きな収穫でした。『高機能・強靭化竹を使用するフォレストベンチ工法をこれまで以上に強く、広く、アピールして行こう』と決心したのでした。
◎初日はウッドデザイン賞受賞式典始めそれに続く各種の出し物=セミナー・シンポジウムなどのイベントが設定され、これにはフォレストベンチの同士も集結しました。記念写真を撮りましたのでご覧ください。

向かって左から順に、竹・木材への『薬剤含侵メーカー開発部・プラセラム社』の杉山和正氏 大島技工の大島会長、会員の伊藤弘志、林哲久(筆者)、そして筆者の妻の林真智子です

●エコプロダクツ2015が終わりました。日本最大級の環境イベントを構成する一員として参加出来たこと、そして、ウッドデザイン賞を受賞できた背景に存在する方々に感謝を申し上げます。→応募申請書作成担当者・インパクトあるポスターやチラシ制作に関わったデザイナーさん・プレゼン用シート制作のイラストレーターさん・印刷物すべてをサポートして頂いた『はんこ屋21新横浜店』・写真撮影許可を出していただいた行政機関の担当者さん・高機能竹製造サポートの企業・フォレストベンチ関係者・今般の(取り組みの)キッカケを作って頂いた千葉県君津市の地元協議会とその周辺の関係機関・ウッドデザイン賞応募者サポート事務局・そして何より『竹応募』を認めて頂きかつ受賞までを見守っていただいた審査員様に改めて感謝申し上げます。一方、これで終わりではなくむしろ、フォレストベンチ工法を広めること及び冒頭に述べた事を『実証・実現すること』が求められますので、お世話になった方々と共に改めて目標に向かって邁進すべき事をここに表明し、今後もご支援とご協力を戴けます様にと申し上げて私の記述を終わります。

フォレストベンチ第2回日野緑地見学会・研修会を終えて
個人会員 ㈱コンシャス 代表取締役 伊藤弘志

私は東京都内で企業向けWEBサイトの設計・運営など広告宣伝業を営んでおります関係で、数年前より㈱国土再生研究所にてフォレストベンチ普及のための業務に携わらせていただいております。今回の日野緑地の施工にあたっては、栗原理事ご指導の下、フォレストベンチの設計図面、施工計画書等の資料作成のみならず、施工現場の進捗状況管理という大役まで仰せつかり、3月に竣工を終えるまで現場に通わせていただきました。そのため、日野緑地は私にとって特別な思い入れのある場所となりましたので、このように見学会を開催して多くの皆さまを現場にご案内し、フォレストベンチの素晴らしさを実際に見ていただき、興味を持っていただく機会を頂戴しましたことに感謝し、また感激いたしております。
10月9日に第1回目の見学会を開催いたしましたが、今回は見学会終了後に日野市市議会議員 峯岸議員主催の研修会(全国災害ボランティア議員連盟関東ブロック研修会)も開催され、その中でフォレストベンチ工法の優位性について理論的にご説明する時間をいただき、第1回目よりさらに充実した内容の見学会とすることができました。
研修会では私は、おもに、写真撮影およびOA機器オペレーティングのスタッフとして参加させていただきましたが、「峯岸議員からの日野市の歴史、日野市新町のフォレストベンチの発注にいたるまでの経緯のご説明」「栗原理事からのプレゼンテーション」「伊豆大島の佐藤勝人町議からの現場レポート」など臨場感ある興味深いお話、また参加された皆さまの熱意ある質疑応答に圧倒される思いがいたしました。特に、栗原理事による説明のパートでは、北海道での透水擁壁実験のDVDの上映も行いました。
皆さまご承知の通り、この驚くべき実験の成功により日野緑地で初めて透水擁壁が採用されたのは言うまでもありません。また、栗原理事からは、フォレストベンチ工法の優位性についてご説明がありました。従来のフォレストベンチ工法をさらに強化した透水擁壁は使用する軽量な鋼材が重量のあるコンクリートを凌ぎ、重力、引張力によって大気圧が水の圧力を減らし、将来に渡って長期に渡って強度を保ち続けることをご説明いただき、参加者の方々から協賛や理解を得ることができました。
現在、フォレストベンチは平成25年10月の伊豆大島の土砂災害現場の防災工事に採用される方向で話が進められております。被災直後に現場視察に出向かれた栗原理事にとって、フォレストベンチが伊豆大島の復興にも一役買うことは、栗原理事はもとよりフォレストベンチ関係者の悲願でもあります。来年、フォレストベンチが伊豆大島で採用されて、今回の日野の現場のように竣工後のフォレストベンチを多くの皆さまに知っていただくことは、今後も増え続けるであろう日本の将来の土砂災害対策にフォレストベンチは無くてはならない唯一無二の存在になり得るチャンスとなります。
以上の通り、今回の見学会は日野緑地(日野市新町)という東京での初の施工例が多くの方の目に触れ、今後のフォレストベンチの将来への期待が膨らむ2015年を締めくくるすばらしい会となったことを実感いたしました。
来年度に向けて栗原理事の果敢なチャレンジ精神の下、フォレストベンチ工法を更に普及させ進化させて、大勢の方にフォレストベンチに理解を深めていただくお手伝いができることを心から誇りに思い、弛まぬ努力を続けていく所存です。

現場だより

〇福井県池田町で「ツリーピクニックアドベンチャー池田」という索道を伝わりながら眺望を楽しむレジャー施設が町興し事業として進んでいることなど知る由もなく、ホームページから当方へのアクセスがあって、初めて知りました。〇町の責任で行う、壊れた道路の修理は、のり面緑化が不可欠だったのでフォレストベンチの勉強がしたい、資料を頂きたいという内容でした。

〇急ぎの様子だったので電話して、写真を送って欲しいと伝えると翌日には届き、その壊れ具合にびっくりでした。

〇更に驚いたのは、崩落が起きたのはメールを頂いた4日前であり、そして道路開通は何と4カ月前の8月のことで、この間豪雨は降っていないとのこと。

〇局地豪雨によるものとばかり予測していたら、3分勾配ののり面で礫層を切土したことが原因でした。雪が2mも積る所なので、雪解け水で未崩壊ののり面が将棋倒しのように連鎖反応を起こす可能性大です。

〇来春のゴールデンウイークの開園に間に合わせるには,正に綱渡り灯の工程です。正夢になるか逆夢となるか、まずはフォレストベンチで克服できると宣言し、突進してみることにしました。こ の続きは新年1月号でお知らせします。皆様良いお年を!!

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