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STEP(HTML版)

STEP(第176号)

斜面にも免疫効果があったとは・・・・・
熊谷市福祉環境コーディネーター 加藤良子

私は、栗原さんが長年通っている埼玉県熊谷市内の病院で介護福祉士として働いています。この度突然ですが、初めて本紙に寄稿させていただくこととなりました。約1年前に退院後のリハビリについての打ち合せでご自宅に伺う機会があり、その時にフォレストベンチ工法の写真を見たのが、奇縁です。

もともと住宅の間取りや建物の構造に興味があったので、どんな理由から斜面に対して何をしているのか、打ち合わせの後に質問しました。栗原さんは防災工事の事業の話を熱く語ってくれました。リハビリに対する意欲はこの事業を継続させるための情熱なのだと、確信した次第です。

およそ半年後、広島市で豪雨災害があり、私はボランティアとして現地に行きました。山の傾斜がえぐられ、樹木が住宅の窓に突き刺さり、大きな岩が家や車を破壊している様を見て、自然の恐ろしさを感じて帰って来ました。

暫くして病院で、栗原さんから、「札幌での落石実験のDVDが出来ましたが見てくれますか」と言われお借りしました。約10分にまとめてありましたが、そこには80トンの巨石群が、30mの高さから落下しても壊れない細い鉄パイプの柵が映っていました。この柵が広島の住宅の裏山に設置してあったら、被害は少なかったかもしれない、これまでは必要無かった技術が、これからは不可欠になる、早く普及して欲しいと思いました。

栗原さんは定期的に来院して受診し、週に一度リハビリを受けられます。毎回、リハビリを受ける前に血圧を測ったりしますが、そこからすでにフォレストベンチ工法の話で盛り上がってしまいます。

今年4月末頃、「斜面に免疫のような効果が感じられるのですが聞いてくれますか」と呼び止められました。「広島市で起きたような斜面災害は、斜面が過去に経験していない豪雨を受けたことが原因だが、あらかじめ免疫力を備えておけば、【未然防災】も可能ではないかと思う。現に私が生まれた宮崎県日南市で二度と再発しなかった事例がある。」と証拠写真を見せて頂きました。

上の写真は、宮崎県日南市飫肥板敷の宮田邸裏山。

2002年秋の豪雨での3度目の崩壊の後、フォレストベンチ工法にて修復を行った。その後は宮田家の皆さんは、台風襲来の度に奥の実家へ避難する必要がなくなった。その後暫くして、2005年9月の台風14号が記録的な雨量をもたらし、宮崎県の旧南郷村では3日間の総雨量1300mmが全国的なニュースとなった。

続けて「それは今から10年前。ある民家の裏山が3度目に崩れた時、対策に困っていた市役所がフォレストベンチ工法での修復に踏み切り、その後は多くの豪雨にビクともしなかったが、数年後、再び台風で豪雨が降った時、住宅前の県道がえぐられるように決壊していた。過去3度も崩れた裏山には被害がなく、これまで壊れた事の無い県道が陥没したのは、県道が経験したことの無い豪雨に見舞われたから。 この頃から、既に気候変動に基づく爆薬のようなゲリラ豪雨が降るようになっていた」と解説され、「フォレストベンチ工法で修復していた民家裏山は、免疫が備わっていたから平気だった」と。

そして、これまで全天候フォレストベンチ工法で施工した100例を超すフォレストベンチ工法は、東日本大震災の巨大津波を受けた気仙沼市の畠山邸を含めて、一つとして壊れていない。」といつにもまして熱く語ってくれました。

それにしても生体でない地球の地表に免疫という概念を持ち込むとは、ユニークな発想である。天然痘のように免疫力で土砂災害が根絶できたら、素晴らしいと思いました。(続きは次号とします)

左右の写真は、宮田家の前を通る県道。

左の写真の様に、盛土や窪地ではない。その道路が右の写真の様にに陥没したのは初めてのことで、未曾有の雨が降ったと想像される。その雨を受けても宮田家の裏山は何ら変状が起きなかった。正に「二度無し」の効果である。

 

竹の供給元の君津・大鷲にもフォレストベンチ『風』を施工中
個人会員 フォレストセイバー研究所 総代表 林 哲久

『これ(竹)、良いね!! 』・・・来訪の のっけから嬉しい一言を村井会長から頂戴しました。また一方で、『竹ポール杭と竹垣で施工するアイデアがある。林さん大島さんで実験/製作にトライしてよ!!』のお言葉も。

村井会長(右から二人目)の「竹に関するアイディア」に聞き入っている大島技工の大島社長(右端)と筆者

(村井会長からはこの他にも 『アイデア』 をお話しいただきましたが、其れらについては今回は割愛します)

名付けて → フォレストベンチ風・村井スペシャル

【竹垣】 ! !  以下、本論に入ります。

  • 千葉県君津市大鷲地区で収穫した『孟宗竹』が、東京都日野市のフォレストベンチ壁面を飾るに至った経緯は先月号の会報で紹介しましたので、詳細については省略しますが、実は、一連の状況が大鷲地区の『地元協議会幹部』の目に止まり、結果、君津市で開催される、所謂、里山紹介イベントで講演発表をすることになったのです。正に・・・フォレストベンチをPRする千載一遇のチャンス ! ! ・・・です。
  • 一連の出来事に引き攣られたのか、大鷲竹の提供元の地主(大鷲地区区長)から相談を受けました。

曰く、『県道から自宅に通じる道路の両サイドの「崖部」をフォレストベンチ風の竹垣で飾りたい。崩れる心配は無い斜面 = (切り通しで道路を作った感じ) = だけど、木の根や土壌が剥き出しで汚らしい。竹垣で目隠ししてなお且つ上部(天部)には植栽を施した美観を創出したい』というのです。(地主さんは栗原理事、大島社長とも面識を得ておられます)

またもや 『チャンス到来 』 !!

竹垣設置前の風景

この申し出に「はい、やりましょう、任せて下さい」と二つ返事を放った小生の姿は皆さんにも想像できると思います。早速に栗原理事のお耳に入れ、大島社長との相談を開始し、かつ栗原理事には先日に日野でお会いした時もお伝えしました。→あくまで『フォレストベンチ風』です。正式なアンカー技術は使用しません。『竹垣パネル』を巡らすという施工方式です。とはいえパネルを自立させる事になります。パネルを支える『竹ポール』が今回のミソです。

横用竹ポール施工状況

ポールの縦利用

  • ミソ』は村井会長のアイデアです。 フォレストベンチ風の「新商品メニュー味噌汁」の味噌味を補う 『出汁』 は 小生が提供し、『具=竹』は地主が提供し、『調理』 を 大島技工が担当するという構図です。

秘伝の味噌ならぬ 『竹ポール』の詳細や、工事着工状況とか、『ビフォー・アフター』の風景についてはここに掲載する写真でご確認ください。機会を頂ける時には「経過報告レポート」の形で紹介いたします。

竹垣裏の状況

  • 先述の里山発表の中で、フォレストベンチ風竹垣工事がスタートする事を伝えます。発表日の一週間後から工事が開始しますので、「工事見学来訪を勧誘する狙いを込めた」 宣伝となる訳です。(苦笑)

今回の案件は特に千葉地区におけるモデルケースになると確信します。『千葉県を制覇せよ!! 』 ・・は、栗原理事から仰せつかっているテーマでもありますのでその意味に於いても 『』 が入っています。(汗)

竹垣(テスト)施工の様子

蛇足ながらに申し上げますが、施工の費用は当地の地主さんと林の方で捻出しました。大島社長も「サービス精神」で対応して頂ける由、そして何より㈲大島技工スタッフの皆様の献身的取組を期待する次第です。

 

 

上野原市にフォレストベンチ工法を・・・
山梨県上野原市 桂川・相模川流域協議会山梨幹事 中村道子

わたくしがこのフォレストベンチ工法を知ったのは、昨年の5月の頃でした。(山梨県)上野原市の中心部に全国ため池・100選に選ばれた『月見が池』があります。その周辺には小学校やお寺があって、日々こどもたちや参拝の人々、そして市民の多くが散歩に訪れます。

当然、風致地区に指定されており、春には桜並木で覆われ、初夏にはアジサイの花が池の水面に枝垂れて、なかなか見ごたえがあります。四季の移り変わりを楽しめる貴重な地域でもあり、上野原の名所ともいえるところです。

月見が池に映りこむ桜

この池のわきに面した旧病院跡の斜面工事に関し、桂川相模川流域協議会の友人から、近年注目され始めている フォレストベンチ工法について、市の担当の方と面談を との申し出に、私も 同席させていただきました。

これまでの整備方法とは違い、間伐材を利用して、棚田形状の段々造成で、水平面を有効活用し森を再生する、そして山並みを保護することで災害に強く、自然環境が再生できると言う、画期的な工法でした。また、間伐材を利用することで山が綺麗になり、そのうえ川もきれいになる事が考えられます。

この工法を採用することで、前回の市長選で市長が市民に約束したマニュフェストの 環境共生都市上野原灯 を具体的に市民に示すことが出来ます。

豪雨や地震の被害を未然に防ぐと共に、地球の自然環境を元に戻す機能を併せ持つこのフォレストベンチ工法を多くの人々に知らせるとともに、緑あふれる上野原の未来を創造できる事でしょう。

子供たちの未来にどのような状態の環境を残してあげるのか灯をしっかりと考え、防災と自然回帰に寄与できるように行動して行きたいと考えます。

初夏の月見が池

事務局だより

 

◆5月21日(木)、遅れていた日野市のり面整備工事の竣工検査が終了し、晴れて合格の認証を受けました。現地検査は4月13日(月)に実質的な検査が終了していましたが、役所特有の厳格な書類検査に時間を要した結果です。

◆年度を越えて工事の延長という 特段の配慮を頂きましたが、それも 6月に入ると前年度工事の支払いができないことになると、かなり急かされた検査でしたが、元請会社に混じって同席した現場代理人の入井さんの報告では、市側の評価は、発注額の1.5倍価値のある成果だとのことで、嬉しく思いました。

◆これまで役所発注の公共事業に不慣れであったことが原因ですが、1月に入っての入札という事情が最大の理由でした。

◆今年の 雨期 までには工事を終えておかないと、広島の二の舞となる事を心配されたことが背景にありました。

◆発注時の無理か祟ったことは確かですが、異常気象は待ってくれませんので、滑り込みセーフで、崖下の人々に安心を与えられたこと に喜びを感じている処です。

◆3月末頃から現地視察の方々が来られました(村井会長も)が、未だ崖下状況が是正されていない区間と比較して、各段の安全が確保されたことを見て、この工法の迅速性、経済性、そして防災効果を高く評価して頂きました。

◆これから本格化する降雨災害につれて、いかに実効性を発揮するか、世の中にアピールできるモデルが出来たと嬉しく思っております。

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