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私たちが生き方を変える時

ユーザー会員 小松かおり

地元のラジオ番組で『海洋プラスチック汚染』という本が紹介されているのを聴きました。今のまま人類がプラスチッック製品を使い続けると、やがて海には魚よりもプラスチックの方が多くなるそうです。どんな映像を想像しますか?海上や海中にペットボトルやレジ袋やカラフルな包装袋が漂い、海底にもプラスチックゴミが堆積している。浜辺にも様々なプラスチックが打ち上げられている、といった感じでしょうか。海がそのような状態になった時、陸地では何が起こっているのでしょうか。私たちには何が起こっているのでしょうか。

プラスチック問題の発端は、プラスチックごみの輸入を中国が停止したことにあるそうです。それまで開発途上国に“輸出”して済ませてきたごみ処理を、自国内で行わなければならなくなってきたのです。東南アジアなどで、ごみの山の中から使えるものを探す子どもたちの写真を見たことがありますが、その胸の痛む映像の責任の一端が自分にあるとは思い至りませんでした。先進国という名の大きなくくりの中で、一人ひとりの責任は薄められてしまうのでしょうか。自分の目の前から消えたごみの、その先のことに注意を払っていませんでした。プラスチックごみの問題は、プラスチックをどう処理するかではなく、どう減らして行くかだと冒頭の本の著者は言っています。プラスチック製造業界は国や自治体に対して処理能力を上げることを要求しますが、バイオプラスチックを使うなど新しい試みや研究を行なうべきだと言います。

大連のゴミ処理場で使えるものを探す女性とカモメ

我が家でも生産した米や雑穀、加工品をビニール袋に個包装して販売しています。商品を取り出した後、すぐにごみになってしまう袋を一枚数円で購入し、ラベル等を貼って体裁を整える作業を行っています。それが当たり前だと思っていて何の迷いもありませんでした。よくよく考えると、お金と手間をかけてごみを作っていると言えます。お客さまは中身だけでなくその容器も購入していることになります。

我が家の商品ラインナップ。全てビニール包装です。

そういう視点でスーパーに並ぶ商品を眺めてみると、ほとんどの食品はごみに包まれているように見えてきます。ごみを出さずに保存性も保ちつつ自分の商品を販売するにはどうすればいいのか、私には今はわかりません。問題を認識し現状を変えたいと意識することで何かが変わり始めると思っています。

便利を追求して問題を作り出してしまった事例はプラスチック問題だけではありません。「大地の再生」を目指し活動している造園家の高田宏臣さんという方がいます。彼のブログには、人間の経済活動により荒れてしまった大地の状況とその理由がわかりやすく綴られています。『現代土木の副作用』と題した11/29と12/13に投稿されたブログで、今回の台風21号の豪雨水害と土砂崩壊について詳細に綴っています。フォレストベンチの会員の皆さんにも是非ご覧いただきたい内容です。

高田 宏臣さんのブログ「地球守」  https://chikyumori.org/2019/

現代土木の副作用 第二話
~令和元年台風21号豪雨水害、土砂崩壊から~
高田宏臣さんのブログ

 

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