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新年のごあいさつ-温暖化対策待ったなし

フォレストベンチ研究会 会長 村沢義久

1月もすでに半ばを過ぎましたが、皆様、良い年を迎えられましたか。

私の専門は環境・エネルギーです。会長職にありながら申し訳ありませんが、フォレストベンチが関与する土木建設の分野での経験はありません。しかし、大元では、「環境保全」という強い共通点があります。フォレストベンチは崖や斜面の保護(国土保全)を、私は地球温暖化抑制を目指しています。

私は現在、軽井沢に住んでいます。長野市までは高速で1時間ぐらいの距離にありますが、その周辺で昨年は台風19号による大被害が出ました。千曲川が氾濫し、多くの住宅が流されるとともに、北陸新幹線の12両編成(120両)が水没し全滅。その影響は今でも残り、まだ臨時ダイヤのままです。

ところで、千曲川と信濃川の関係について分かりますか。実は、最近知ったことですが、これらは同じ川なのです。長野県にある部分は千曲川ですが、新潟県に入った途端に信濃川と名前が変わるのです。

最近では、「100年に一度の大雨」や「50年に一度の洪水」が毎年起こる時代になりました。明らかに温暖化の影響です。何とかしなければいけません。そこで、制定されたのが「パリ協定」です。COP21(第21回気候変動枠組条約締約国会議)が開催されたパリにて2015年12月に採択されました。その目指すところは「CO2排出をゼロにしよう」というもの。ほとんど不可能と思えるすごい目標ですが、人類はそこまで追い詰められているとも言えます。

環境問題と言えば、以前は中国が悪役でしたが最近では優等生です。何しろ、太陽光発電も電気自動車(EV)もダントツ世界一ですから。それでは、新たな悪役はどの国か。残念ながら、アメリカと我が日本なのです。どちらも中央政府がずれていることが問題です。

アメリカの場合は、トランプ大統領がパリ協定からの離脱を宣言して、まるで悪代官のように振舞っています。しかし、連邦制をとるアメリカでは、カリフォルニア州やハワイ州など、民主党の強いところでは環境対策は進んでいて、これがアメリカの救いとなっています。例えば、ハワイ州は、太陽光普及率全米一。さらに、昨年、ソーラーハウスについて、蓄電池併設が義務化されました。

日本はどうかというと、昨年12月のCOP25(スペイン、マドリード)で「化石賞」を授与されました。理由は、環境に悪い石炭火力発電の推進ですが、政府のノー天気ぶりが目立ちます。安倍首相は以前の演説で、「日本はクリーンな石炭火力発電を輸出することによって温暖化防止に貢献する」とやってしまいました。石炭火力発電はどんなに効率良くしても極めてダーティーなのです。安倍首相は昨年9月の気候サミットでも同じような演説をやりたいと申し出たのですが、見事に断られました。

太陽光発電に関しても、政府の志の低さが目立ちます。政府が立てた2030年における累計設置目標は64GW(6500万kW)です。電力量(kWh)に換算して、日本の電力総需要の7%程度を賄う規模ですが、呆れるほど低い目標です。しかし、政府はだらしなくても我々事業者は頑張っており、こんな低い目標は、2021年までは達成してしまいます。

日本もアメリカも希望は政権交代です。2大政党制のアメリカでは、政権が代われば国の方針も大きく変わります。今年が大統領選挙の年ですが、もし今年がだめでも、4年後には民主党が勝つ可能性大です。そうなったら、アメリカは一気に環境優等生になります。日本の場合は、同じ自民党でも次の首相に期待しています。

最後になりましたが、本年がフォレストベンチ研究会とメンバーの皆様にとりまして実り多き年となりますよう、祈念いたします。

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