「フォレストベンチ工法」普及の仕組みづくり

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フォレストベンチ研究会 自給シニア会 代表 戸村澄夫

「自給シニア会」が、一昨年の総会で承認されて誕生してから2年が経過いたしました。

昨年の総会では、「実績2件ありました」と報告させていただきました。横浜市泉区の山村邸の駐車場裏のフォレストベンチ工法による工事と正法寺の参道の工事です。

今年は実績として田園調布の正善寺に係るパイプグリッド工法による工事がありました。自給シニア会メンバーの入井さんのご関係から、同じくシニア会のメンバーである大島利男社長が施工された田園調布の照善寺の50年前のコンクリート打ち放しの擁壁のパイプグリッド工法による工事です。これは、田園調布という瀟洒な街にふさわしく廃墟然としたコンクリート擁壁を最終的には間伐材できれいに化粧して仕上げようとするものです。フォレストベンチ工法が「多岐」にわたってきております。

ここでは、「自給シニア会の役目」について申し上げます。皆さんにご理解を深めていただくためには繰り返し繰り返し申し上げることが必要と思います。そして、ご理解を深めていただくことによって初めて「自給シニア会」へのご協力が期待できるものと信じております。

繰り返しになりますが、もう一度自給シニア会の意味について申し上げます。

①自給シニア会の「自給」とは、「森」のことです。「もともと地球全体が森であった。その森に戻る」ということです。人類が「森=自然」を減らしてきたので「自然に任せて自然の力で“森”を取り戻そう」ということです。

②斜面修復工事に際し、コンクリートによる従来工法に決別して段々の棚田方式により「森を作り地球全体を森に戻そう」とする試みです。

すなわち「フォレストベンチ工法」そのもののことです。

③「シニア会」の意味は、年配者は、長い人生経験により築き上げた豊かな人脈がありますから、その人脈を通じてこの「フォレストベント工法」を広く世の中に広めてゆこうという趣旨です。

私も微力ながら、千葉県で、県の幹部である「災害・建設担当部長」との人脈があります。

最近栗原理事から送っていただいた「コンクリートのり面の点検・改修を 「巨大津波への「津波避難路」に生かす」ご提言 等の情報を同部長に送って、「フォレストベンチ工法」の啓蒙に努めております。

栗原理事が繰り返し説いておられるように、海岸線を車で走行中巨大津波が来ることを知った場合、ドライバーはどういう行動をとるでしょうか?人情としてまず車で安全な場所に逃げられないかを考えるでしょう。ましてや斜面がコンクリートで覆われていて山によじ登れないような場所ではなおさらです。そこで、傾斜10%の車路を高さ30mまで走らせる方法を考案しておられるのです。巨大津波の情報が入ってから1分以内に標高30mの高台に避難出来たらどれほど多くの方が助かるか知れません。本件については、現在、栗原理事が国交省の担当課長に説明する運びとなっております。

これらのことを知らせることは、「フォレストベンチ工法」を広く知らせるためだけではありません。

必ずや、「災害・建設担当部長」という立場におられる方のためになる“情報“と思うからです。

かつて、STEPに掲載していただいた米国大統領ジョン・ケネディが最も尊敬する日本人として挙げた「上杉鷹山」の「三方良し」の考え方によるものです。

「フォレストベンチ工法」だけを広めようとしても相手の心に伝わるものではありません。「災害・建設担当部長」という立場におられる方にとって「真にお役に立つ情報」は何かを考えて伝えていかないと目的は達成できません。

上杉鷹山も家臣に繰り返し繰り返し「倹約の必要性」を説いて財政立て直しを達成しております。

④次に「自給シニア会」の存在意義について申し述べます。

これも昨年申し上げたことですが、「フォレストベンチ工法」を広め、実績作りをするための「持続可能性」を確保するための“制度作り“です。

⑤会員の紹介により、フォレストベンチ工法が採用された場合、成功報酬として請負金額の3%が紹介者に支払われます。1000万円の工事であれば30万円です。これは、成約に至るまでには時間と労力と経費が掛かりますのでその対価としての支払です。

⑥次に事務経費の捻出です。工事が成約に至った場合は、報酬額の計算やその支払業務が必要となります。そのための人件費等の費用に充てるためのものです。報酬額の5%(15,000円)が事務費として徴収されます。

⑦自給シニア会」は、「フォレストベンチ工法」が将来に向かって広く世の中に知れ渡っていくための「仕組みづくり」の役割を担っております。私たちは、こうして「持続可能な制度」を作って、さらに良いものに維持発展させていこうと思っております。

⑧それにはまず、この会報を見ていただける皆さんにこの制度をよく知っていただき、身近な方にお話しいただくのが何より大事なことと思います。

引き続きみなさんのご支援をお願いいたします。