現場だより(平成31年1・2月)

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- 世の中を変えるのは、命の代償なのか -

◆コンクリートブロック塀が倒れた事故を知ったのは、約20年前の宮城沖地震であり、仙台市で凡そ10名の命が失われた時だった。

◆昨年、大阪北摂地震で通学時の女児がブロック塀の下敷きとなり、犠牲となる事故の後、漸く役所も放置できずに全てを撤去する措置に出た。女児の死があまりにも幼気(いたいけ)過ぎたからかも知れない。

◆気になるのは、東日本大震災後の防潮堤が高さ14.5mのコンクリート製で築造されつつあること、延長400kmに1兆円を超える資金が投じられていること。 

◆津波で失われた凡そ2万名の犠牲者を弔うための代償とも言えるが、それによって美しい景観も世界有数の漁場が打撃を受けた上に、百年後の巨大地震で人々を津波から救う可能性は難しいとされている。

◆百年後の尊い命が救われるならまだしも、陸中海岸の自然を失い、地域の未来を奪いかねない暴挙はどこかで見直しをする必要があると思う。