現場だより(平成30年7・8月)

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◆4年前の広島豪雨災害では74名だった被災死者数が、今回の西日本豪雨被災では2百名を超えて、一挙に3倍に増えました。

◆発生前に上空から撮られた線状降水帯の規模からして、途轍もなく巨大であり、これだけの雨量がどの様にして集まるのか、不気味な映像でした。

◆4年前、札幌市手稲区で行った実験では、砕石用石材を出来るだけ大きな塊の状態でお借りして土石流を模擬的に作り出し、傾斜43度・高さ30m下の斜面に直立させた鋼製フリーフレームに向けて投げ落として、鋼製フリーフレームが直立を保てるかどうか確認しましたが、結果は辛うじて合格でした。

◆豪雨時に人々の足は、最も信頼する家屋へと向かいます。その家屋が土石流で壊されるとすれば、シェルターの役目は果たせません。しかも、被災地にうずたかく積まれた災害ゴミと呼ばれる家屋の瓦礫は、被災者の立場で見るのはやるせなく悲惨です。

◆今回の線状降水帯の影響で、広島県で約2万戸、岡山県で約1万戸が壊れたと言いますから、死者数が家屋の数に近づくとしたら、大変なことです。南海トラフの巨大地震に伴う津波による損害は、東日本大震災の数十倍に匹敵すると言われています。

◆自然災害による損害は互いに拡大しないよう、地道に取り組み、裏山から受ける土石流の衝撃にも、有効で早めの対策が求められます。4年前に札幌市手稲区で行った実験は、さらに高度で確実な運用へ向けて、図られて行くべきと考えています。