現場だより(平成29年11・12月)

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◆近年の記録的短時間豪雨は、滝の様な雨量がピンポイントで、まるで滑り台のように斜面表土を剥ぎ取り、緑を奪って醜い姿を残して行きます。

◆従来工法でそれを修復した跡を見ると、更に酷いケロイド状を成し、目をそむけたくなります。

◆7月の九州北部豪雨では、十数万㎥という人口林が流木となって、河川を氾濫させ橋や人家を襲いましたが、斜面にも無数の創傷が残りました。

◆更に熾烈に成って行くこのような豪雨から国土の7割を占める森林を守るには、新たな方策が必要となりましたが、その第一は斜面表土を如何に保全するかに掛かっています。

◆引張力が皆無状態の表土をこれまで安定させてきたのは樹根の引張り力です。表土流出さえ阻止できたら、森の新しい生命は数年で蘇生することを想い起こすことです。

◆間伐材など木材の耐久性は僅か10年ですが、樹林の生命はその間に十分蘇えります。鋼材の長期引張力の下で、間伐材等の寿命を組み合わせながら表土保全を図れば、数年の内に森が再生することを実践すれば、豪雨克服は可能と確信します。