全天候フォレストベンチ工法は、すでに全国で100件以上の施工実績があり、みなさまからご好評をいただいております。
簡単に施工手順をご紹介します。
1 斜面の段切り
逆台形状の土砂埋戻しスペースができるよう、地山の水平段切りを行う。1段の高さは標準で1.5mとし、その背面はアンカーの打設面となる。
2 地山へのアンカー打設
受圧版の直立はアンカーによる引張反力で確保する。削孔機は現場条件によって選定する。削孔が完了したらグラウトを充填し、固定ボルトを挿入する。(右写真は支圧版タイプ)
3 井桁フレームの組み立て
パイプを現地で組み立てた井桁フレームの内側に、ひし形金網を取り付ける。井桁フレームは耐久性の高いZAM鋼管を使用し、交点はピンネジで固定する。
4 連結ワイヤーの組み立て
土砂流出防止用のシートを張り付けたら、固定ボルトと土留柵を連結するワイヤーを取り付ける。ワイヤーは井桁フレームの交点に環状に取り付けて、アンカーボルトのナットで緊張・調整する。
5 間伐材の取り付け
間伐材を井桁フレームとボルトで固定する。これによって土留壁表面の景観性が得られる。間伐材の配列は発注者の意向により変更が可能で、縦+横型および縦型の2パターンが基本となる。
6 背面土砂の埋戻し
掘削した土砂により、背面の埋戻しを行う。植樹する樹木の生育を考え、埋戻し土の堆肥や肥料を混入することも検討する。
7 植樹を施して完成
施工する地域に適した種別、または発注者や地元関係者の意向などを考慮して樹種を選定し、植樹を行う。これらの樹木が生長することにより、さらに美しい景観を得ることができる。